5人に1人、約2千万人が悩む”いびき” の原因は「喉の筋肉の緩み?」
慶應義塾大学医学部の睡眠医学研究寄附講座特任教授であるスリープクリニック調布院長の遠藤拓郎先生によると、いびきは自覚症状がないことや、自覚症状があったり、他人に指摘されても、病院で診察を受ける人はほとんどいないので正確な数字は分かっていませんが、 日本における「いびき人口」は”約2000万人”と推定されています。
いびきの代表的な悩み
- 疲れが取れない
- 日中眠くなる
- ぐっすり眠れない
- 集中力がない
- 口の乾燥が気になる
以上の悩みの原因は、睡眠中の「いびき」かもしれません。
いびきをかいていると「よく眠っている」と思いがちですが、実際はそうではありません。
いびきをかくことにより血液中の酸素が低下し睡眠の質が低下すると言われており、そのいびきが悪化すると睡眠時無呼吸症候群になったり、高血圧、心臓病などの生活習慣病の原因になることがあると、遠藤拓郎先生は語っています。
いびきの原因とは?
いびきの原因はさまざまですが、一般的な原因は寝ている間の「喉の筋肉の緩み」です。
喉の筋肉が緩むことで空気の通り道である気道が狭くなります。
呼吸をする度に狭くなった気道を通る空気が乱気流を起こし「いびき音」が発生します。
また、体格、骨格、寝姿勢、疲労、飲酒の有無などもいびきの原因とされています。
いびきと睡眠の質の関係性
いびきをかいている人を見ると「ぐっすり寝ているな」と感じる方が多くいますが、これは誤解です。
良い睡眠にとっていびきは「邪魔」な存在。
いびきを全くかかないようにすることは難しいかもしれませんが、いびきを軽減することでより良い睡眠に近づけることが可能になります。